JOPS社長ブログ
2024.07.11
【社長ブログ】関係者の様々な思い
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cooperated by several associates
第4話 大学を「企業のトモダチ」にしたいなぁ(4回連載)
第4回 関係者の様々な思い
研究所長を経験した後も、私は大学と交流する機会が断続的にあり、さまざまな声を聴いてきました。最後にそれらを列挙してみます。
(某大学の産学連携責任者)
- 産学連携は研究だけではありません。採用も非常に重要です。学生たちは地元にも良い企業がたくさんあるのにそれを知らないでいます。知る機会があればもっと地元での就職が増えるでしょう。私は常々地元企業の皆さんに「学生をさらっていってください」と言っています。
(某大学の教員)
- 例外的なケースもありますが、一般的には、大学の教員と企業との接点は少ないです。自分自身の研究と学生の指導だけでもかなりの時間が必要で、自ら個別に企業との接触を求める時間はなかなか捻出できません。
(某大学でリカレント教育を推進する教員)
- コロナでオンライン講義を実施していた間に多数の動画ライブラリができ、それを企業に提供することは基本的には可能ですが・・・(実施はしていません)
(企業の経営者)
- 当社業界の技術は古くからありますが、いわゆる「成熟産業」なので、今では相談できる先生は限られています。これまで当社と親しくして頂いていた先生が間もなく定年退官されるため、今後は相談も若手の教育に対する支援も受けられなくなりそうで、対応に悩んでいます。
- 社会人向け教育やセミナーが、無料あるいは安価な受講料で開催されていますが、オンラインの場合でも日程が合わず受講できないことがあります。また、既定の教育プログラムのボリュームが大きすぎるので、柔軟に取捨選択させて頂ければありがたいです。さらには、カスタマイズした内容で当方の都合に合わせた日程にしてもらえるなら、受講料が少々高くても個別にお願いしたいくらいです。
- 過去の動画ライブラリがあるのでしたら、資料提供も含めて、個別交渉の料金で提供をお願いしたいです。
(企業の研究責任者)
- 大学の先生といったん共同研究が始まると、学生さんたちの協力も得ながら、長期にわたってやってもらえるので結構助かります。大学なので、年度を区切りとすることが多く、急ぎの仕事を対象にはできませんが、試行錯誤が必要でじっくり取り組まなければならない時には本当に助かります。

「次のイメージの絵を描いてください。大学のキャンパスの中で、カバンを手にしたスーツ姿の若い男が、汗を拭きながら歩いている。その若い男は初老の大学教授の顔を思い浮かべている。」と指示してAIに作成させました。
(産学連携経験が過去になかった企業社員)
- 初めて大学の先生に相談に行きました。事前に駐車場を調べましたが満杯でどこに止めれば良いかもわからず、約束の建物から遠い場所に駐車し、建物の中も通路がわかりにくく、約束の時刻に遅れそうで冷や汗でした。「気軽に」と言うには、大学は物理的にも大き過ぎます。面談に行く際には十分な余裕をもっていく必要があると思いました。
- 大学の先生方が熱心に企業との連携のために色々なイベントを開催していること自体が驚きでした。
- 大学には多種多様な学科があることや、大学名に「工業」が付いていても文系的な学科があることをこれまでは知りませんでした。
以上、雑多な背景について書きましたが、これらが、Ocketの構想へとつながっていきました。
(第4話 終わり)
Ocketシリーズについてはまだ書ききれていないのですが、同種テーマが続きすぎるのも芸がないので、第5話は趣を変え、「66歳で初挑戦した応用情報技術者試験にスレスレ合格!」をお届けします。(7/25 掲載予定)