【社長ブログ】ワールドシリーズ、日本シリーズが第7戦までもつれ込む「確率」
JOPS社長ブログ
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第13話 AIやIT技術に頼ると人間は馬鹿になるのか?
第1回 ワールドシリーズ、日本シリーズが第7戦までもつれ込む「確率」
何となく、四半期に1話のペースになってしまったような気がします。
暑さもようやく過ぎ去り、昨日家族に「最近、書いていないのでは?」と言われたこともあり、今朝の通勤途上で話の材料が思い浮かびました。
さて、アメリカでは大谷選手が驚異的な活躍でナショナルリーグ優勝決定シリーズMVPを受賞したり、日本ではパリーグのクライマックスシリーズの展開に目を離せなくなったりするという、秋に恒例のイベントが近づいてきました。表題に書いた、野球のワールドシリーズ、日本シリーズのことであります。
両シリーズとも、TVの報道を見ますと、局の数だけ解説者が多種多様な興味深い話を出されるのですが、時々出てくる会話にこういうのがあります。
スポーツキャスターX:Zさん、ズバリ、今年の優勝チームは何勝何敗でどちらだと思われますか?
解説者Z:そうですね。両チームともそれぞれのリーグで実力を発揮して、クライマックスシリーズ(ポストシーズン)でチームのモチベーションも高くなって、実力伯仲なので、どちらのチームが勝ってもおかしくないと思います。
X:そうですか。そうなると、やはり第7戦までもつれ込み、どちらが勝ってもおかしくない、ファンは試合数の点でも十分楽しめると考えてよいでしょうか?
Z:その通りだと思います。両チームの現在の状態からすると力は5分5分、第7戦までもつれ込む確率が高いですね。ほんとうに楽しみです。
X:ありがとうございました。皆さん、それではこの秋もシリーズを十分にお楽しみください。
と、いうようなやりとりです。ここまで書くと、数学好きの皆さんであれば、「確率」に反応されるのではないでしょうか?いや、数学好きでないみなさんも、「なるほど、そうだそうだ。力が5分5分なら、7戦を待たずして決着がつくよりも4勝3敗になる可能性が大だ」と思われると思います。
では、問題です。上で述べたシリーズのように、プレーヤーAとBが勝敗を競うゲームで、それぞれが勝つ確率がともに1/2であり、引き分けがないとします。そして、ゲームは1回ずつ最大7回まで行われ、先にどちらかが4回勝った時点で、シリーズの勝敗が決定する場合、「ゲームが7回行われる」、つまり「どちらかが4勝3敗でシリーズの優勝が決まる」確率が一番高い…。これは正しいか、誤りか、です。
おそらく、高校数学の「確率」の問題練習で、この問題を解いてみた記憶がある人は少なからずいると思います。それゆえ、現在では、こういう話題が出る可能性はかつてほど多くはない、とは思うのですが、上記のやりとりを自然に感じる人が多数派なのではないでしょうか?
私自身、この話題を出すのは、答えがそうではない、ということで、意外に思い、かつ、自分で問題に取り組んでみて、「あ、なるほど、確かにそうだ」と、当時は納得したからです。
では、正解は何なのか、少々頭をひねる必要があるかもしれません。AIに聞いてみることなく(笑)、トライしてみてください。
実は、私は「答えが意外だった」ということのみを記憶していて、その答えそのものが何なのか、恥ずかしながら完全に記憶違いをしてしまっていて、改めて計算してみて「記憶というものはいい加減なものだ」と、愕然としたのでした。
(第2回に続く)