実績紹介
BIツール導入支援・データ分析 DX推進・支援サービス 状況の可視化 コストダウン ペーパーレス 業務効率化 製造業 お客様インタビュー
XC-Gateによる紙帳票の電子化と業務プロセスの改善
紙の帳票をXC-Gateによって電子化し、収集したデータをBIツールにてダッシュボード化するシステムをAGC様、アンバソールジャパン様にご提案しました。電子化にあたって業務プロセスの改善も行い、工場業務の工数削減や見える化の実現に向けた取り組みを行いました。
クライアント情報
- クライアント:AGC株式会社 様 ・ アンバソールジャパン株式会社 様
- 業種:製造業
- エリア:首都圏
- プロジェクト期間 :2020年11月〜継続中
お話を伺った皆様
-
AGC株式会社 化学品カンパニー 経営戦略本部 DX推進室 室長
アンバソールジャパン株式会社 代表取締役社長
本庄 哲 様 -
AGC株式会社 化学品カンパニー 経営戦略本部 DX推進室
企画管理グループ グループリーダー
石井 崇則 様 -
AGC株式会社 化学品カンパニー 経営戦略本部 DX推進室
ビジネスイノベーショングループ グループリーダー
安井 泰観 様 -
アンバソールジャパン株式会社 DX事業部
システムユニットリーダー
高岡 舜 様
課題
- 紙の記録を電子化し効率的なデータ収集をおこないたい
- 収集したデータを活用したい
- デジタル化と合わせて業務プロセスの改革を実施したい
- システムの安定した運用を実現したい
効果
- 電子帳票の展開を進め各種業務の記録をデータとして蓄積可能な基盤ができた
- 収集したデータの可視化を実現しデータ活用につなげた
- デジタル化と合わせて業務プロセスの可視化・改善も実施した
- 運用設計書の作成や問合せ業務のマニュアル作成などシステム運用を実現した
お客様インタビュー
私達に対する印象はいかがでしょうか
本庄様:JOPSさんに対する一番の印象は、信頼感と親しみやすさです。一緒に仕事をする中で、価値を共有できる会社だと感じています。マネジメントの皆様とお話しするたびに、新しい資格取得や取り組み、体制の変化について聞かせていただきます。これらの進展が信頼につながっているのだと思います。常に前進している姿勢が見受けられ、非常に励みになります。
— 今後、我々に期待されていることはありますでしょうか
本庄様:今はシステムの開発や運用を中心にご支援いただいていますが、今後はサイバーセキュリティやクラウド環境でのインシデント対応についても一緒に考えていきたいです。例えば、クラウドに移行する際のリスク管理や、サイバー攻撃に対する防御策について、具体的なアドバイスをいただけることを期待しています。
さらに、今後のビジネスモデルについても一緒に考えていきたいです。日本では人口減少が進んでいます。海外をみるとどの国でも多様な国の人々が活躍しており、国籍や国境に捕らわれないビジネスモデルが望まれます。これからも一緒に世の中の動きを見極め、共に成長していきたいと考えています。JOPSさんとの協力を通じて、我々のビジネスもさらに発展していくことを確信しています。
当社にお声がけいただいたきっかけを教えてください
石井様:きっかけはBIツールを用いた製造データの可視化プロジェクトでした。取組開始当初は社内に十分な技術者もおらず、BIツールのベンダーさんに実装を支援いただける会社さんがいないか相談した際にご紹介いただいたなかの一社がJOPSさんでした。我々としても最初の方のトライアルで手探り状態でしたが、的確にエンジニアの方をアサインしていただき、円滑に進めることができました。JOPSさんの評判や実績があったからこそBIベンダーさんにご紹介いただいたのだと思います。
— プロジェクトを実際に実施した感想をお聞かせください
石井様:はじめはBIツールのみをお願いしていたのですが、データを集めるために電子帳票ツールであるXC-Gateの技術支援もご依頼させていただきさらに関係が深まりました。新ツール・技術にも柔軟に対応していただけるため大変助かりました。
XC-Gateは内製開発可能なツールですが、アプリケーションと連動させたデータベースを使用した可視化までの仕組みを作ろうとすると社内の技術者だけでは実現が難しい面もありました。プロジェクトを進める中で発生する技術的な課題に対して、エンジニアの皆さまがXC-Gateの提供元のテクノツリーさんとも相談いただきながらサポートいただいたおかげで成功しました。
継続してJOPSに声をかけていただいている理由をお聞かせください
安井様:業務・システム要件整理といった上流工程から実装・運用まで対応いただけるので安心して仕事をお願いすることができます。エンジニアリーダーの皆さんを中心に現場や工場に訪問して直接話をするという意識が強く、ユーザーが本当に使いやすいものを作ろうと考えて取り組んでいただけている点が魅力です。また技術力があり業務標準化にも強く、例えばXC-Gateでは私たちが内部で用意していた設計書もレビューいただきその体系化や記述方法の統一なども実施いただきました。一緒にプロジェクトを進める中で私たちも成長し続けることができるのも理由の1つです。
— 今注力されていることはどんなことになりますか?
安井様:現場の人や実際のユーザーが使いやすいシステムを作り、それが継続して利用されるようにすることです。現場や工場では作る製品の変更に伴って、XC-Gateでも記録するものが変わることがあります。そうした変更にもタイムリーに対応し、継続して使ってもらえるようにしていきたいと考えています。
今までは開発ツールに注力してきましたが、今後は運用をいかにスムーズに行うか、ただあるものを回し続けるだけでなく、どう変化し続けられるかというところに注力していきたいです。
AGC様向けにサービス提供をするにあたりJOPSに期待していることは何でしょうか
高岡様:やはりユーザーのやりたいことをJOPSさんと一緒に実現したいという思いがあります。難しい要望やシステム的に複雑なことをどのように実現するか、メンテナンス性をどう保つかなど、一緒にユーザーの要望に応えることに注力していきたいです。またユーザーさんからの問合せに素早く正確に回答していくことも大切になるため、打ち合わせの場で出てきた質問や疑問に対して即座に調査し回答できるように引き続き一緒に取り組んでいきたいです。— 保守運用フェーズでの対応を当社メンバーと一緒に実施いただいていますが、JOPSはどういった印象ですか
高岡様:保守の面では、提供しているサービスの管理やインフラ的な要素が強いので、そこも入っていただいているのは非常にありがたいです。システム規模が大きくなっていく中で開発チームと保守チームが別々で動きつつも、チーム間の連携がうまくいくようなコミュニケーションの設定など一緒に考えていただいています。また、ユーザーからの問い合わせやトラブル対応等の知見についても属人化しないように手順を残してノウハウとして蓄積いただくなど各メンバーの方のチームで働く意識が強く大変助かっています。今後も引き続きよろしくお願いします。
— 皆様、本日はありがとうございました。
取り組みの内容
【背景】紙の電子化とデータの利活用を行いたい
お客様が対象としていた帳票は設備の保全記録や生産情報の記録、在庫・商品の入出庫の管理、品質保証の検査など多岐に渡っていました。これまでは手で入力した帳票をExcelに転記し、ExcelマクロからCSVに変換後分析ツールに投入していましたが、Excelマクロのメンテナンス要員不足のリスクや、全体的な工程の長さなどに課題がありました。
【導入内容】業務に合わせた帳票電子化の提案
お客様から、テクノツリー XC-Gate (エクシーゲート)を使用した帳票の電子化をご相談いただき、記入からデータ分析までの全体の計画をご支援しました。
まずはサンプルとなる帳票を一つ決め、PoC(実証実験)としてアプリの作成を開始しました。
最初に工場で作業している方に業務をヒアリングし、帳票を電子化する上での方針を固めました。紙は自由度が高いため現場では例外的な運用や不要になった業務が含まれている場合もあります。現行運用を維持するような設計を電子帳票に盛り込みつつ、業務フローを最適化してご提案しました。
XC-Gateへのデータの入力にあたってはロットの読み取りミスをなくすためのQRコードスキャナとの連携や、データベース連携機能の導入なども組み込み、紙帳票に比べて効率的な帳票入力を実現しました。加えて、検査記録の電子化においては分析装置からのデータを自動読み取りできる仕組みもお客様と協力して開発し、検査結果の誤記や改ざんリスクの削減を実現しました。
データの活用においてもお客様と協力しデータ活用の基盤を構築しました。具体的にはXC-Gateを介してデータベースに保存されたデータを、ETLツールで整形し、BIツールで可視化する仕組みを導入しました。またXC-Gate純正のデータベースは読み取り専用かつ保存レコード数の制限があるため、テクノツリー社に技術的な仕様を確認しつつ、データ活用のための参照用データベースを構築して新規データを逐次保存させる構成を構築しました。これによって、過去のデータを累積で分析することができるようになりました。
他にも開発にとどまらずサービスマネジメントシステムの構築・運用にも参画しています。ユーザー向けのマニュアル作成、お客様からの問合せ対応の仕組み、システムトラブル時の対応業務フロー作成などもお客様と共同で実施し、運用開始後も継続してシステムが利用されるように支援をしています。
【効果】データの容易な閲覧と業務の見える化
紙帳票による運用と比べると、ダッシュボードでの蓄積データ閲覧までのタイムラグは非常に短くなりました。特に棚卸し業務などは飛躍的に楽になったと伺っています。帳票上でも過去データが容易に閲覧できるため、直近のデータと比較したりデータを一括で書き出してまとめて参照する、などデータの活用が進んでいます。
加えて、これまでは記録を紙で保管していましたが、電子化したことで今後の結果の紙保管が不要になったこともメリットの一つです。
さらに、これまでのExcelマクロやMicrosoft Accessによるデータの集計・分析処理をグラフィカルなETLツールに置き換えたため、処理が1本化されただけでなく、業務プロセスの見える化ができ、今後プロセス自体を改善する土台が作れたと言えます。
【展望】電子化からプロセス改善へ展開
これまでにいくつかの帳票を電子化し、業務プロセスの改善をご提案してきました。
今では、お客様社内ポータルサイトに各工場から電子化したい新規ご要望が書き込まれ、それに対して順次DX推進部署様にて電子化計画を立案されています。
今後は、各業務プロセスを見直しつつ標準化を進め、作成した電子帳票や分析システムの適用範囲を拡大させていくことを検討しています。
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