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建設業の基幹システムリニューアル

鹿島建設様の基幹システムをリニューアルした事例をご紹介します。コロナ禍の折、WEB会議などを活用して業務改善ヒアリングに始まり、要件定義から設計・実装、システムのリリースまでを行いました。
 
 

クライアント情報

  • クライアント:鹿島建設株式会社
    • 土木管理本部 土木技術部
    • 土木ITグループ 課長
    • 中尾 暁彦 様
  • エリア:東京
  • 期間:3年間

課題

  • 基幹システムが複数に分散し、データの一元管理ができていない
  • データの多面的な分析が困難で、利用者がどのデータを使用するか迷う
  • システムの機能追加による性能低下と起動時間の遅さが利用者のストレスに

効果

  • 一覧画面の表示速度が上がり、利用者の不満が解消された
  • 段階的リリースによりシステム利用率が向上した
  • データの一元管理が達成され、今後の多面的な分析や意思決定の支援が期待できる

【背景】システム統一によるデータ分析の最適化を目指して

— 当社に依頼した経緯を教えて下さい。

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鹿島建設株式会社 土木管理本部 中尾 暁彦様

これまで、私の所属する土木部門の基幹システムは複数のシステムに分散しており、それぞれの所管部署のニーズに応じた個別最適されたシステムとして運用されてきました。しかし、最近のトレンドに追従するためにデータの多面的な分析・データを用いた意思決定をしようとすると、同じようなデータが複数のシステムに存在し、利用者はどのデータを利用すればよいかで迷ってしまうという課題がありました。加えて、分析作業においては散在したデータを一部手作業で加工する必要があり、工数がかかるという問題もありました。
また、各システムは稼働してから時間が経つため、機能追加による性能の問題も顕在化してきました。特に主要画面の一覧表示や帳票出力が遅くなり、利用者のストレスになっていました。
そこで、いくつかのシステムを統一化することでデータ分析がしやすい構造にしつつ、今後の機能追加を見越した柔軟性・発展性を確保できるようなモダンな開発手法でシステムをリニューアルする方針となりました。
 

今回は、開発規模が大きいため、通常最初に行う要件定義フェーズの前に、じっくりとシステムの現状とあるべき姿を定義する “AsIs/ToBe” フェーズを設けました。こういった取り組みは社員だけでは難しいため、実績のある会社と組んでシステム化することで費用対効果を高めることにしました。
 

システム会社の選定としては、JOPS(日本オープンシステムズの略称)さんは、私の部署にRPA作業を担当している技術者が常駐しており真面目な社員がいることを知っていたのと、鹿島建設の他部署でのいくつかのシステム開発実績があると聞いていたため、今回は本プロジェクトに協力してもらうことにしました。

【導入内容】リモートと協力体制で進めたシステムリニューアル

— 私共の取り組みついてはいかがだったでしょうか。

今回は対象システムも多く規模も大きいものでしたので、他ベンダーさんとJOPSさんに協力体制で作業してもらいました。特にAsIs/ToBe定義フェーズでは、既存仕様書に一部不足がある中で現状を把握してもらったり、システムの実利用者へのヒアリングにも同席してもらったりしました。現行システムの使い方や不満、将来の希望などをヒアリングする中で、(利用者の中にはシステムに詳しくない方もいるため)抽象的な意見の中から裏に潜む利用者のニーズを吸い上げて、不満の解消策をシステムに落とし込むための意見を出してもらえたことが助かりました。
 

プロジェクトは、作業期間がコロナ禍と重なったためリモート会議をメインに進めました。リモート会議の多用は初めてのことで不安もありましたが、重要なレビューや意見出しの会議は対面会議も併用したため、合意形成に問題はなく、今後のプロジェクトの良い経験となりました。
また、開発ベンダーが複数社になったことで、開発環境の共有なども懸念がありましたが、JOPSさんは他部署での開発経験を活かし、鹿島建設内のクラウド環境のノウハウなど、いろいろと提案してくれたので助かりました。

【効果】段階的リリースで利用者の満足度向上

— 取り組みの成果としてはいかがでしょうか

実は、もともとは一括で全機能をリリースする予定でしたが、開発の状況を見て、利用者から不満の多かった一覧画面の表示が遅い件について、対策を行った機能を予定より早くリリースして欲しいと相談しました。我々としては、大きなシステムのリニューアルなので利用者の不満をいち早く解消し、新しい基幹システムに慣れてもらうことでリリース後の利用率を上げたいという思いがあったのです。
JOPSさんは我々の事情も理解してくれて、段階的なリリースを行う計画に変更してくれました。
実際、先行リリース後は「表示が早くなった」、「使いやすくなった」という意見が多く、利用率も上がりました。
やはり、画面表示や帳票出力の速度が向上した点が利用者に好評で、今では現場から本社への報告ツールとして定着しています。

【展望】データ活用で生産性向上と意思決定の支援へ

— 今後の展望などお聞かせください

当初計画していたシステムの統合は概ね実装しましたので、現在は利用者の生産性を上げることにフォーカスし、利用ログ分析や利用者へのヒアリングを基に既存機能のブラッシュアップや新機能の検討を行っています。
今後は、当社の本来の目的であった、多面的な分析やデータに基づいた意思決定に向けて、JOPSさんにもこれまでの知見を生かした技術やサービスを積極的に提案してもらえることを期待しています。

 

私としては、現場の社員が使って良かったと感じ、主体的に使いたくなるシステムを開発・提供していきたいと思っています。

 

— 本日はありがとうございました。

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