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【お客様の声】ローコード入門・実践セミナーによる業務改善・DX推進


電気事業に関連する科学技術・経済・政策の研究開発を行う研究機関である一般財団法人電力中央研究所様。日本オープンシステムズでは、DX推進の支援としてローコードツールを活用した業務改善セミナーを実施させていただきました。セミナーを行うに至った背景や今後の展望をお伺いしましたのでご紹介します。

 

クライアント情報

課題

  • SaaSサービスが増えることで利用者の負担となる作業が増えてきている
  • 本来の業務と異なる無駄な作業が増えることで研究者のモチベーションがダウンする
  • 研究所の役割の変化に伴う研究者のデジタルスキルアップの必要性

効果

  • セミナーを実施することでローコードアプリを活用した業務改善の推進を周知
  • 研究者による自主的な業務改善が可能に
  • IT企業と連携し研究者のソフトウェア開発・保守のスキルアップ

【背景】SaaSサービスが増えたことで利用者の負担が増加していた

世の中では、業務管理をSaaSサービスに移行する流れがありますが、当所でも例外ではなく、SaaSサービスの導入が増えています。それぞれのサービス自体は素晴らしいのですが、異なるサービスを使うために、利用者が毎回新しいUIに慣れる必要があり、作業のスピードが遅くなることが問題です。また、各サービスで異なるデータ管理方法を覚える必要があり、ヒューマンエラーが起きやすくなっています。

研究者にしてみると、研究以外の作業を行うことは無駄だと感じ、一気にモチベーションが下がってしまうことがあります。私は部門長として、研究者が研究に集中できる環境を構築することを近々の課題として考えていました。

そこでSMUT(ソフトウェア保守活用タスクフォース)を所内で立ち上げ、Microsoft365を契約していれば全員が利用可能であるPowerAppsやPowerAutomateなどが含まれているMicrosoft PowerPlatformを活用し、ローコードツールを活用した業務改善の検討を開始しました。まずは、実験的にEXCELで管理されていた年間100本以上の研究報告書の審議状況を、SMUTにてPowerPlatformを活用して改善したところ、PowerPlatformの有用性を実感しました。そのため、日本オープンシステムズさんと協力して、全従業員に向けてローコードのセミナーを実施することにしました。

【実施内容】プロ目線のローコードツールを使用した業務改善セミナーを開催

日本オープンシステムズさんと相談し、セミナーのターゲットと難易度について決定しました。セミナーのターゲットは、ITに慣れている30代の方々を対象に設定しました。また、難易度については、簡単すぎると改善の余地が見つからないと考え、一方で難しすぎると理解できなくなる可能性があるため、日本オープンシステムズ様と協力し、ソフトウェア開発・運用保守のプロの目線から適切な難易度を設定しました。また、具体的なセミナーの内容については、単にローコードツールの使い方だけでなく、自作アプリの不具合の調査・修正ノウハウ紹介や、Microsoft Teams や Sharepoint を含めた Microsoft 365全体の関係性の説明などが実現可能か、相談しました。

 

【セミナー内容】
・ウェビナー形式で実施
・1回あたり参加人数は約100名程度
・全3回、1回あたり120分【実施内容】
・導入編:座学中心で業務効率化・自動化のポイントを説明
・基礎アプリ開発編:ハンズオン形式で簡単なアプリを作成
・応用アプリ開発編:第2回で作成したアプリに対して、修正・機能追加を実施し実践的なアプリを作成

【結果】組織としてローコードを活用した業務改善を推奨できた

セミナー後には、スケジュールの空き時間を抽出して予約できるアプリや、タクシーや社用車の利用申請アプリなどの共有アプリが作成されました。ただし、単にアプリが増えたことよりも、組織として自作アプリを活用した業務改善を組織として推奨することを、従業員に周知できたことがセミナーの効果として実感しています。研究者のマインドとして、課題を改善できると分かれば苦ではなくなるという気持ちがあるかもしれません。組織のルールで縛られることはストレスですが、自分で改善できるという希望が見えることでストレスを軽減することができると思います。

【展望】DXを実現するために自発的に取り組める仕組みを構築していきたい

私は、研究者のデジタルスキルをアップさせることが私自身のミッションだと考えています。それは研究所も大きく変わりつつあるためです。以前は研究成果を提供することが業務の中心でしたが、現在は研究によって役立つサービスを提供する方向に移行しつつあり、当所の研究者もデジタルスキルが必要不可欠になっています。

デジタルスキルは急速に変化しており、継続的な学習が求められます。しかし、他人の意識を変えることはできません。ルールで縛り、アプリを作るよう指示するだけではモチベーションが下がってしまいます。そこで、研究者が自らの意志でデジタルスキルを身につけ、アイデアを形にしていけるような環境づくりが重要だと考えます。DXを実現するためには、研究者たちが自発的に取り組めるような仕組みを整えるように工夫していきたいと思います。

日本オープンシステムズの関連サービス

  • DX推進・実践サービス
    • お客様の課題や今後の展望をヒアリングし、二人三脚でDX推進をサポートします。
  • Microsoft365導入支援サービス
    • Microdoft365には、Word、Excel、PowerPointなどのOffice製品に加え、チャットやビデオ会議が利用できるTeams、ローコードアプリを作成できるPowerApps、RPAが利用可能なPowerAutomateなど、多数の機能が備わっています。これらを導入することで、働き方改革が促進され、業務効率の向上や社員満足度の向上が実現します。

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