【社長ブログ】「二兎を追う者は一兎をも得ず」に背く
JOPS社長ブログ
cooperated by several associates
第5話 66歳で初挑戦した応用情報技術者試験にスレスレ合格!
第2回 「二兎を追う者は一兎をも得ず」に背く

参考書・問題集
基本情報技術者試験(以下、「基本情報」)に落ちた屈辱を晴らすには一段上の応用情報技術者試験(以下、「応用情報」)のレベルを修得することだ、と決めたものの、両方を受験すると「二兎を追う者は一兎をも得ず」という結末も考えられ、「応用情報」のレベルで学習して、受験は「基本情報」だけにするのが賢明だとも思いました。そんな時、またしても何処からか「修得だけではだめで、合格しなければ意味がない」という声が聞こえてきて、弱気の虫を封印し、ダブル合格を果たすべく、写真のように参考書と問題集を複数選び、試験日程も考慮しながらスケジュールを調整して、学習を進めました。
「応用情報」も目指すことにしたのにはもう一つ理由があり、「応用情報」の午後問題の内容が、私の本来の目的にマッチしていると思ったからです。第2の人生をこの世界で生きようと決めたからには、JOPSの事業領域が、システム企画から開発、検証、運用、保守まで幅広いことを考慮すると、広い知識を得ることが大切だと考えました。広い知識を得るという観点では、「応用情報」の午後問題での出題分野は合計11あり、情報セキュリティ(必須)、経営戦略、プログラミング、システムアーキテクチャ、ネットワーク、データベース、組込みシステム開発、情報システム開発、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査と、十分に広い範囲をカバーしています。しかも、午後問題はケーススタディのような形式で、問題文は3ページ以上、実務を疑似体験できるような内容です。また、「基本情報」とは異なり、昔ながらの「紙冊子」の問題です。(書き込みをして思考を整理できる!)そして、「応用情報」を含むIPA(試験機関)の試験制度はある意味では一つの文化かと思うくらい整備されており、私が40歳ごろに経験した技術士試験制度との類似性も感じたのです。あの時のような挑戦が60代半ばでもやれるかどうかが第2の人生の試金石だ!と・・・。ちょっと大げさですね(笑)。
さて、具体的には、過去8回分の午後問題を学習すれば、かなり具体的な知識が身につくと思い、写真のような星取表を作って学習の進行具合を可視化して自己評価しました。

分野別演習評価
各問の試験時間は平均30分、学習には解答・解説のチェックもあるので、1時間近くかかり、合計約90時間。その他、参考書の基本事項学習や午前問題のトレーニングも含めれば、300時間近くを費やしたと思います。写真の星取表で「レ」は合格水準の出来、「注」はやや苦戦、「難」は本番なら不合格という整理です。これだけ可視化すれば、本番でどの分野を選択すればよいか、概ね見当をつけることができました。写真にあるように「〇」をつけた4分野を選択、残りは「( 」でくくった分野の問題をざっと眺め、点を取れそうな1問を選ぶ、という戦法です。
先に「試験日程も考慮」と書いたのは、「一兎をも得ず」にならないようにするため、試験日が決まっている「応用情報」を優先させ、「基本情報」の受験日を試験期間(当時は約2か月の中から自分で決められる)終了間際にして申込み、「応用情報」の受験終了後、「基本情報」特有の分野(選択した「表計算」)の問題を集中的に復習、というスケジュールにした、ということです。

スケジュール
(第3回に続きます)