新聞社様の会員管理サイト（マイページ）の再構築を行った実績をご紹介します。既存のオンプレミス（自社運用）サーバーの撤廃と会員管理機能（API）の大幅変更が重なりましたが、当社にてサーバーのAWS（クラウド）化と仕様変更への対応を実施しました。また、アクセスの急上昇に対応できるよう、サーバーの自動拡張（オートスケール）機能も盛り込みました。

 

クライアント情報

• クライアント：マスコミ
• エリア：富山
• プロジェクト期間 ：10ヶ月間

課題

• 会員管理サイトを再構築したい
• 高負荷に耐えられる設計にしたい

効果

• オンプレミスのサーバーをクラウドで構築
• クラウドの自動拡張機能を使用しアクセスの急上昇に対応

【目次】
1.【背景】複数の企業が作業を分担してのリニューアル
2.【導入内容】マイページのクラウド化と自動拡張の提案
3.【効果】テストカバレッジの維持と開発者への引き継ぎ
4.【まとめ】日本オープンシステムズにお任せください

【背景】複数の企業が作業を分担してのリニューアル

今回のリニューアルにあたっては、会員管理機能を担っていたオンプレミスのサーバーを廃止することをきっかけとし、それに伴って会員管理の処理（API）自体も見直すという背景がありました。
このニュース配信サイトは、①記事配信機能、②会員・契約情報変更機能、③認証・会員データベースプラットフォームに分かれていました。以前、当社が①を担当していた経緯から、今回は機能変更の多い②の会員・契約情報の変更機能（マイページ機能）のリニューアルを担当しました。

 

当時は、新型コロナ関連のニュースが非常に注目を浴びており、それを掲載するニュースサイトのアクセスも急増するという背景から、多くのアクセスに対応できる対策も必要でした。

【導入内容】マイページのクラウド化と自動拡張の提案

マイページ機能を担っていたWEBサーバー、アプリケーションサーバー、データベースサーバーなど一式をAWSのクラウドに再構築しました（当社には「AWS導入・運用サービス」もございますが、今回はこのサービスは利用しませんでした）。マイページから認証・会員データプラットフォームへの接続処理（API）には変更があったため、プラットフォームを管理する別会社様が規定した仕様にあわせ既存の処理を全面的に変更しました。今回の開発は記事配信機能も含めると3社（3サービス）が関連するプロジェクトでしたが、当社はお客様・各開発会社と連携してスケジュールなどを調整しながら開発を進めました。
開発したマイページ機能に対しては、自社の「セキュリティ診断・対策サービス」を利用して診断を行い、セキュリティ面の問題が無いことを確認しました。

加えて、多くのアクセスに対応できるよう、AWSの機能（Amazon RDS オートスケーリング）を利用して高負荷の際にはサーバーが自動拡張するよう設定を行っています。
サーバーの運用についても見直しを行い、コンテナ技術（Amazon ECS）を用いることでアプリケーションの機能変更があった場合でも、無停止で新機能を公開することができるようになりました。

【効果】クラウド化によるメリット

オンプレミスの実体サーバーがなくなったため、ハード障害の対応リスクが削減されました。これまで年に1回程度行っていたシステムメンテナンスによるサーバー再起動が不要になり、より利便性の高いシステムとなりました。
高負荷時の自動拡張の設定も追加したため、お客様にも安心してご利用いただけています。

【まとめ】日本オープンシステムズにお任せください

その後、お客様からは静的な別サイトのクラウド化のご依頼もいただきました。こちらに対してはAWSのキャッシュシステム（Amazon CloudFront）を採択することで非常に高速なページの閲覧が可能なサービスとしてリニューアルしました。

この様に当社では、利便性向上を目的とした既存サービスのクラウド化だけでなく、複数の開発会社やサービスが関連する場合でもそれぞれと調整しながらプロジェクトを進めることも得意としております。

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