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アジャイル開発に合わせたテストの自動化

金融業様向けに、社内システムのアジャイル開発に合わせたテストの自動化サービスを提案いたしました。

 

クライアント情報

  • クライアント:金融業
  • エリア:東京
  • プロジェクト期間 :5年間

課題

  • アジャイル開発に切り替えたため、品質を維持しつつ製品リリースの間隔を短くしたい
  • 開発者によるテスト設計や自動化スクリプト実装には要員が不足する

効果

  • テストプロセスを見直し、自動テスト・手動テストの範囲を定義しました
  • テストエンジニアがテスト実装方法をまとめ、開発者に引き継ぎを行いました

【背景】アジャイル開発化に伴うテストの自動化の課題

このお客様では、複雑な要件に対し利用者の意見を重視しながらのシステム開発を行うために、システム開発をアジャイル方式に変更する方針となりました。それまでは、比較的長い開発期間で機能を大きく実装した上で公開する、「ウォーターフォール型」の開発方式でしたので公開前には多くのテストエンジニアが手動でテストを実施しておりました。
アジャイル型に変わったことで小さな変更点で何度もシステムを更新する事になり、テストエンジニアの人手が足りないだけでなく、同じテストを何度も繰り返す「回帰テスト」の効率化が課題となりました。

【導入内容】お客様に合わせたテストプロセス

対象のWEBアプリケーションには、ドラッグアンドドロップ操作が必須でしたが、我々の参画前にお客様にて Ranorexを使用することで解決できることを調査頂いていました。

テスト自動化を行うプロセス

私共は、以下のようなテストのプロセスを確立させ、開発チーム含めてこのプロセスを浸透させました。

  1. 次期のリリース内容について開発チームから情報をもらう
  2. 新機能は新規テスト設計を行い、手動でテストする
  3. 既存機能の回帰テストは自動テストツールで行う
  4. 新機能の中から自動化するものを選び、順次自動化スクリプトを作成していく

自動テスト設計手順書

並行して自動テスト方針として、範囲は「薄く」「広く」行うこととし、全機能を網羅しつつ短時間で終了するようなテストシナリオを設計しました。テストシナリオの作成においては「自動テスト設計手順書」を作成しました。
自動テスト設計書には、例えば以下のような自動テストに特化した注意点などを定義しました。

  • プロジェクトのおおよそのスケジュール感
  • テストを合格とみなすアサーションのルール
  • テスト後に出力するレポートの内容
  • テストデータをどこでクリアするか
  • ブラウザのセッションをどこでクリアするか
  • スクリプトの効率化(ライブラリ化)のコツ
  • 安定化のためのブラウザ自動操作のコツ

【効果】テストカバレッジの維持と開発者への引き継ぎ

テストを自動化したため、毎回のリリース時に行うテストの範囲を一定化できるようになりました。実際に意図しない不具合も検出でき、開発者からは自身を持ってリリースできるようになったと重宝されました。
また、自動テストの設計・実装の方法は当社にてドキュメント化した資料をもとに、数ヶ月かけて開発チームに説明・引き継ぎを行いました。

【まとめ】テストの自動化についてもお任せください

WEBサービスのリリースが頻繁にあるがテスト要員が不足しているなどこれからテストを自動化したい方、一部テストを自動化したがスクリプトのメンテナンス工数が多くお困りの方など、ぜひ当社にご相談ください。
これまでに行ってきたテスト自動化の経験をもとに、それぞれの現場にフィットするやり方をご提案いたします。

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