実績紹介
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情報システム部門のデジタル化支援
情報システム部門にてMicrosoft Power Platformの活用によるデジタル化の推進事例をご紹介します。
クライアント情報
- クライアント:旭化成ホームズ 様
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DX・IT推進本部
- IT企画部 部長
- 高山 佳之 様
- IT企画部 デジタル推進グループ
- 橋本 浩延 様(当日はリモートにて参加)
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IT開発部 基幹システムグループチームリーダ
<兼務> IT企画部 デジタル推進グループ-
澤泉 渉 様
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- IT企画部 部長
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エリア:東京
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期間 :11ヶ月(継続中)
課題
- 社内業務のデジタル化を推進する部署の立ち上げ
- デジタル化を推進する上での具体的な進め方
効果
- 利用者が「企画書」を作ることのメリット
- デジタル化の意識が徐々に向上し、推進役により更に和が拡大
【背景】社内業務のデジタル化とデータドリブンな業務を目指して
貴社のデジタル化取り組みのきっかけ等をお聞かせください
高山様:私が以前所属していた部署では、取引先の情報をExcelに入力し、印刷、承認(捺印)、バインダー保存をしていましたが、2018年頃からDXの議論が世に出始めた時に「これからはデータ化して、そのデータを元に次の行動を決めるデータドリブンな業務プロセスに変えていく必要がある」と感じたのがきっかけです。「単なるExcel化はデータ化とは言えない」とも思いました(笑い)。そこからデータの入力・承認フロー・データ活用(データベース化)ができるツールを調査し、Microsoft Power Platformにたどり着きました。
Microsoft社に紹介してもらった開発ベンダーさんと協力して、取引先情報のExcelをアプリ化し、取引先の評価機能を追加するPoC(概念実証)を行い、本格的に社内業務をデジタル化する方針が決まりました。
並行して、旭化成グループ全体でデジタル人財育成のために「オープンバッジ」(※1)取得を推奨する方針が発表され、デジタル化の後押しになっています。
2023年度からDX・IT推進本部 IT企画部にて、旭化成ホームズグループ内にローコード・ノーコードツールを広めるために「デジタル推進グループ」を立ち上げたという経緯です。
※1:オープンバッジとは
旭化成グループで推進しているデジタル人財育成プログラムのこと。
【取り組み内容】各部署のデジタル化をすすめるプロセス
現在の取り組みと、当社との関わりを教えて下さい
高山様:今は12の部署に対して既存業務のデジタル化を進めていて、今年度は約20本のアプリをリリースする予定です。
デジタル推進グループには旭化成ホームズ社員以外に、2023年度から日本オープンシステムズに参画してもらっています。最初は以前いた部署の横のつながりからデジタル化の事例を説明し、賛同してもらった部署へ展開をはじめました。更にオープンバッジのローコード・ノーコードの推進もあり、デジタル化の相談を受ける機会や、最近では雑談の中からも業務の困り事を聞く機会が増えてきました(笑い)。
相談を受けてからのデジタル推進グループの業務はどういった流れで進みますか?
高山様:相談を受けてからは、業務内容をヒアリングしたり、業務フローをまとめてもらったりして、それを「企画書」という形で作成してもらっています。具体的なAs-IsとTo-Beを強く意識してもらうことで、改善する意義やコスト削減目標等を部署内で共有してもらうためです。
アプリ利用開始の半年後には定量的・定性的な振り返りを行うので、企画書はそのための指標になります。
企画書を作成している部署の方々には、オープンバッジのローコード・ノーコード開発の取得を促進したり、CLAP(※2)を利用して知識を習得することで、企画書作成と開発支援を行っています。
企画書がまとまれば、必要に応じて開発ベンダーを紹介して各部署が主導でアプリの作成を行います(開発ベンダーの一つに日本オープンシステムズも含まれています)。一部、デジタル推進グループがアプリを内製化することもありますが、リリース後はすべて依頼元の部署が運用することを前提で支援しています。
※2:CLAPとは
旭化成グループで推進している自律的キャリア形成と成長の実現のための学習支援プラットフォームのこと。
実際にアプリを作る中でどのような点を考慮していますか?
澤泉様:開発する際は、リリース後に利用部署がアプリを問題なく運用していけるように、あまり複雑なロジックにならないように気をつけています。
開発手法としてはアジャイル開発を意識して、不慣れな方には画面レイアウトやラベルの文言、権限変更などを確認しながら開発を推進しています。
慣れてきた方にはアプリ修正の際の注意点や、アプリケーションで使用されている技術的な知識を得る方法を説明しています。
この活動を通じて、利用部署の皆さんが自分で不明点を調べるようになったり、自分の部署の業務をデジタル化するにはどうしたらよいか、など具体的な質問が増えており、デジタル化の推進を実感しています。
わたしたちはあくまで現場主導でデジタル化を進めていくにはどうするべきか、を考えてアプリを作成するようにしています。
橋本様(リモート参加):実際、利用者の中には業務を変えたくないと考えていらっしゃる方も居るようです。デジタル化を推進する、と言われても何をどうしたらよいかわからない方も多いと思います。わたしたちは、各部署に居る「デジタル化を推進して行こう、改善しよう」という思いを持っている方を推進役として、業務改善と開発を支援しています。そういった活動が少しずつ各部署で和を広げることとなり、デジタル推進グループが皆さんに寄り添うことができるようになってきたと感じています。
【今後の展望】データの一元管理とAI活用を目指して
今後の展望についてお聞かせください
高山様:まずは各部署の業務をデジタル化することを第一目標にしています。今後はデータの一元化(データレイク)を進めたいと考えています。これまではExcel、FileMaker、Notes、Accessなどにデータの保管場所が分散していましたが、各部署がデータをクラウドに保存するようになり、他の部署がそこから必要なデータを取得するという構成を目指しています。
加えて、保存したデータをAIを通して活用することも検討しています。例えば自然言語データをAIで要約・カテゴライズしたり、過去の膨大な技術資料の中から最適な回答を見出したりといったことにも挑戦していきたいと考えています。
—- 本日はありがとうございました
【まとめ】DX化も日本オープンシステムズにお任せください
既存アプリケーションのPower Platform化にとどまらず、DX化に向けた戦略立案やその支援、計画の管理業務や開発ベンダーとの調整など、当社ではお客様のDX化全体に対する支援を行っております。
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