【社長ブログ】50年間、私の記憶に残っている、2人の先生による入学・進学時の言葉
JOPS社長ブログ
cooperated by several associates
第11話 2025年JOPS入社式の社長講話から
第1回 50年間、私の記憶に残っている、2人の先生による入学・進学時の言葉
皆さん、3か月以上のブランクになってしまいました。多忙だったことも大きな理由だったのですが、いったん長めの休みをとると、なかなか再開するエネルギーが湧いてこなかったというのが正直なところです。
今日は入社式が行われ、このブログ開始のきっかけが昨年の入社式での話題だったので、同じように入社式の題材でブログを再開しようと思います。
皆さん、本日は株式会社日本オープンシステムズ(JOPS)への入社、誠におめでとうございます。
この会場周辺では桜が咲き始め、入社式の雰囲気を盛り上げてくれているようで、皆さんの心も晴れ晴れとしているのではないでしょうか。
さて、今日からJOPS社員として社会人になる皆さんへ贈る話として、私は双方向のコミュニケーションが好きなので、対話形式で演出してみたいと思います。実は私個人として入社式講話が3回目なのですが、過去2回も双方向コミュニケーションの形で実施しています。
皆さんは新卒入社なので、入社式は初めての経験でしょうが、これまで皆さんは入学式や卒業式だけでなく、色々な場面で色々な人々から言葉を贈られるということを何度も経験されてきたと思います。そんな中から、今も記憶に残っている言葉はありますか?それを言ってみたい人は手を挙げてください。
(手を挙げようか、の気配は若干感じられましたが、挙手無し)
なかなか、こういう場で手を挙げて発言するのは難しいと思います。
私は高校入学の時と大学で専門課程に進んだ時の2つがとても印象的で、50年前後の長い期間を経ても、その時のシーンが私の記憶に鮮明に残っています。その2つをまず共有します。
高校入学の時は、最初の授業で先生が黒板に大きく書いた「稚心を去れ」という言葉です。この言葉を知っている人はいますか?(幕末の俊英、橋本佐内)
(挙手無し)
私も実は、そういう言葉をそれまで見聞きしたことがありませんでした。ちなみに今、Wordで変換キーを押しても出てきません。幼稚の稚だから、おぼろげに意味はわかりましたが、中学までと全然違うことを言われたな、と驚き、今もその時の先生の真面目な表情が思い出されます。今、振り返ってみると、社会人になる時にこそ、より相応しい言葉なのではないか、と思いますので、皆さんに共有します。ちょっと検索すれば、日本の重要な歴史的背景と関連づけて説明が書かれていることがわかると思います。
もうひとつは、大学で専門課程に進む際のガイダンスで、学科の主任の先生に言われた3項目です。先生は口頭で言われたので、私も口頭で言います。
- 「納期を守れ」
- 「製図は消しゴムで書け」
- 「落ちても明日があるが、見たら明日は無い」
1. は、卒業して職に就いたら、仕事には必ず締め切りがある。締め切りを守らないのは周囲に迷惑をかける。それを体得しておきなさい、ということです。(告白しますが、当時大学3年の私は、「納期」というビジネス用語を知りませんでした。(笑))
2. は、私が工学部機械の学生だったので、製図が引き合いに出されていますが、一般的な意味合いでは、よい仕事をするためにはいろいろと試行錯誤をせよ、ミスをしても修正してよりよい出来栄えを目指せ、ということなのだと思います。身近な例では、文書作成の時には修正を繰り返して良い出来栄えを目指す、すなわち推敲する、ということですね。
3. は、試験で落第点でも追試や再履修でカバーすれば単位はもらえる。でも、不正行為をしたら退学処分だ、という意味です。
これらも、50年近く経った今でも、先生のにこやかな表情と共に覚えているくらいですから、かなりの印象度だったので、皆さんに共有しました。
(第2回につづきます)